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葛尾村・S牧場で保護された「しのさん」、亡くなりました。

こんにちわ! 「かつらお動物見守り隊」です。

 本日は、訃報です。
 先々週のことですが、葛尾村出身の猫「しのさん」が、亡くなりました。


▲葛尾村に居た頃の、「しのさん」。
 給餌に行くと、真っ先に姿を見せるかわいい子でした。右耳のカットは不妊手術済の印。

 2017年にたけさんが保護してくれてから「にゃんだーガード」のシェルターに引き取られ、
 「にゃんだーガード」が福島から撤退した後、たけさんが立ち上げた、富岡町のNPO法人「栖(すみか)」のシェルターで暮らしていました。晩年は口内炎や腎臓が悪くて苦しみましたが、たけさんやボランティアさんがお世話してくれて、幸せだったと思います。

 「しのさん」は、さび猫さん。

 葛尾村のS牧場に居付いていた猫のうちの一匹で、牧場名から命名されました。
 2017年に保護されるまでずっと、私たちの給餌で命を繋いでいた子です。

 牧場には、飼っているわけではないけれど、牛の餌を狙ったネズミを獲ったり、牛乳を目当てに猫が集まっていました。
 S牧場にも、そうした猫が何匹も居て、全村避難で無人の村に取り残されました。

 そんな猫たちを見かけて、私たちは震災直後から牧場主の了解のもと、給餌に通っていましたが、
 給餌するだけでは猫が増えてしまい、無人の村が猫だらけになって村民に迷惑がかかってしまいます。

 そこで、TOKU隊員が中心となり、当時、私たちがボランティアをしていた団体、「にゃんだーガード」の協力を得て、
2012年~2014年にかけて4度のT.N.R(不妊手術して、もとの場所に放す)を行ったのです。

 許可証なしでは入れない20㎞圏内の警戒区域と違って、日中なら自由に立ち入りできる場所でもあり、
 私たちも定期的に給餌に通えるので、シェルターで保護するよりも住み慣れた葛尾村で命を繋いでもらおう、ということでしたが、
 2017年、牧場主から給餌停止にしてほしいと言われ、居ついていた猫を保護したのでした。
※S牧場は、福島市郊外に移転。

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▲「しのさん」と一緒に居た、「シルキー」 

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 「シルキー」は、千葉市のTOKU隊員が引き取って面倒みてくれていましたが、
 2019年に、同じ千葉市のちゃたろう隊員が、里親になってくれました。

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▲すっかり家猫になった、「シルキー」
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▲先住猫の「たまちゃん(やはり福島の保護猫)」とも、遊べるようになりました。
※以上2点、「ちゃたろう隊員」のフェイスブックから借用しました。

 たけさん、最期まで面倒みてくれて、ありがとうございます。

 たけさんが運営する、NPO法人「栖(すみか)」のブログ記事です。


 東日本大震災から11年目
 震災当時から頑張ってきた犬猫たちが、少しずつ旅立っています。
 彼らが生きた証を、こうして残して行きたいと思います。

 


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コメント

本当にありがとうございます

継続的な活動に本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
生きた証、しっかりと心に刻みます。

2021/11/04 (Thu) 17:19 | #- | URL | 編集
Re: 本当にありがとうございます

コメントありがとうございます。
個人ボラティアばかりなので、団体さんや保護活動家のお手伝いのような活動しかできませんが、
細く長く続けていきます。こうしてブログで発信することも活動のひとつと考えていますので、
こうしたコメントをいただけると、大変励みになります。
これからも気にかけてくださるとうれしいです。

2021/11/15 (Mon) 09:42 | かつらお動物見守り隊 #mJgRIjNE | URL | 編集

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